イタリアン トゥット カジュアルな雰囲気、だけど味は本物のイタリア。

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新京成 習志野駅前にトゥットはある。以前は鴨川でペッピーノというトラットリアを経営していた小松さんという方が、新しくオープンしたイタリアンです。

訪れたのは開店間もない時。まだ、プレオープンということで営業時間はしばらく様子を見ながら流動的に決めていかれるそうです。

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小松さんとお会いするのは約7年ぶり。まだ、窯も細かな調整をしているというさなかに、ピッツァ マルゲリータをお願いしました。一枚焼き上がるまでに大体90秒くらい。相変わらずの小松さんの味、

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ピッツァを焼く石窯はこだわりの手づくり、鋸山の房州石で組まれています。

久しぶりに食べる小松さんのピッツア。鴨川のときより若干モチっとした生地。鴨川のときはフィレンツェっぽいややクリスピーな生地だったのだけど、ちょっとローマに近づいた感じ。

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ランチタイムだったので前菜がつきました。相変わらずの細やかな料理。

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ただ今現在(2019年5月5日)のランチメニューはこちら。

ラザーニャうまそうですよね。小松さんのつくるベシャメッラ(ベシャメルソース)はいいです。ちなみにベシャメルソースで広く知られているホワイトソースはイタリアが発祥です。

いわゆるフレンチが広まりだしたのはフランス革命後。それまで城にいた料理人が革命で開放されて街に出てきて料理をやり始めたとされています。だからイタリア人から言わせると「俺たちはずっと昔からやってる。」ってよく聞きます。

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そして嬉しい高校生グループ割引。こういうところに小松さんの暖かいまなざしを感じます。
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地元船橋のホンビノス貝と小松菜を用いたラザーニャ。鴨川時代も感じたのですが、地元の材料にひらめきと創意を注ぐ料理が小松さんの真骨頂だとおもいます。

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雰囲気はこんな感じです。イタリアを歩いていると小路でしばしば見かけるあの雰囲気が漂ってます。
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ワインはご覧の通り。ちなみに右の方にあるバローロはこの間行ったときにぼくが飲んじゃいました。

バローロ、イタリアでは「王のワインにして、ワインの王」と呼ばれています。黒ぶどうのネッビオーロを最低3年間寝かせ、そのうち2年は木樽で寝かせることが義務付けられているワインです。

そして二度目には妻と伺いました。結婚記念日なので毎年どこかで食事をしているのだけど、久しぶりに本物のイタリアンを食べたくなったので小松さんにわがままを言ってお願いしました。

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メニューはこんな感じです。食べる前からよだれが。。。このメニュー、記念に黙って持って帰ってきちゃいました。ごめんなさい。
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花を添えていただきました。こういうところがイタリア仕込と言う。小松さん、イタリアでは料理以外にもさまざまなことを学ばれてきたのだとおもいます。

ちなみにイタリアの男って本当に芸コマです。試しにイタリアへ行ってナンパされてみると実感できるとおもいます。

「ねえ、いま天国は大変なことになっちゃってるんじゃない? だって天使がひとりぼくの前に降りてきちゃったんだから。」「(女の子の背中を見て)あれっ、羽はどこにしまってあるの? だって君、天使でしょ。」「ねえ、君ってミケランジェロの作品?」とか、書いているとキリがないくらい、イタリア男は奥歯か浮くと言うより、抜けるんじゃないかと思うくらいのセリフがポンポン出てきます。傍で聞いてるこっちが恥ずかしい。

さらに加えれば、イタリア男、デートにはたいてい遅れてきます。だって支度に時間が掛かるから。風呂に2時間、髪のセットに服選び、アレヤコレヤで女より時間かかります。

そしてあるイタリア女の名言、「ナンパは芸術です!」

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で、いただきました、バローロ。

料理はこちらからご覧ください。クリックすると大きくなります。

ただ黙々と食べました。たいがい美味しいものとカニを食べている時、人は無口になります。そして器と料理の調性が美しい。

この日の小松さんの料理をいただいて、なぜ、トゥット(TUTTO)と名付けたのか自分なりに感じました。

イタリア語でトゥットは全部という意味です。最初聞いたときはなんでもやるよって、いうことかなと思っていたのですが、このお店は小松さんのいままでの料理だけでなく、人生のマスターピースを実現する場なんだって感じました。

イタリアでトゥットって冠詞をつけずに使ったときは(その創作者の)芸術作品全体を指して言うこともあります。

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今までイタリアンが食べたくなると、渋谷のタロス(サルデーニャ料理)、青山のアントニオ(ローマ料理)、恵比寿のダ・イーヴォ(ナポリ料理)あたりに行っていたのですが、本八幡からだと京成でサクッと行ける距離にトゥットができたのがなによりうれしいです。

営業時間はランチ 11時〜15時、ディナー 17時〜21時位
休日は月曜日
電話 050-5361-1300