ゴッドマザー (GOoD MOTHER) ノリのいいママが繰り広げる怒涛の口撃バトル。
この人がゴッドマザーのママです。ノリが良くて声がでかい。そして面白く、なんでも喋ってくるし、なんでも喋らされちゃう。だから、店を出る頃には素っ裸にされちゃいます。
はじめて見つけたのが、こんな日。あけぼの薬局で薬を出してもらうのを待っているあいだ、ふらふらと行ったら、なにやら騒がしい店の前。「おっ、新しいテナントでも決まったのかしら。。。」と覗いてみたら、今夜からオープンなんです、だって。
その初日開店間際のクソ忙しいときに立ち話でサラッと話を聞いてみたら、真間小から二中、いろいろと派手な業界を経て、ここ、本八幡へ店を構える、と、いうことらしいです。
ちらっとメニューを見るとこんな感じ。なんか安くね? 大丈夫なのかとちょっと心配しつつ、どんな店にしていくのかを突っ込んでみると、「お母ちゃんに腕に飛び込んでおいで!食べたいものはメニューになくてもなんでもつくるから、あるものだけど。」というゆるい感じ。アレですね、銀座の路地で女将が一人でやっているカウンターだけの飲み屋、ああいう体です。値段はぜんぜん違うけど。ただ、流石に価格はすこぉーし変化しているみたいです。
なんでこんな人からお花が、と、開店間際のただでさえ忙しいときにさらに踏み込むと、知り合いなんです、もともと芸能の仕事をしていたので。。。。と。ゲイノーですよ。だから声がでかいのね。
で、しばらくは傍観してました。である日。あんべちゃんの送別会のときはじめて足を踏み入れたわけです。
そこからが転落の始まりでした。ママに話を聞こうと店に行くと、逆にこっちが質問攻めにされる。促されるままに喋っちゃって、そしていまは全裸。ミイラ取りがミイラにってやつです。
これが店のコンセプトを端的に表しているのですが、つまりそういうことですね。
飲食店のホームページにしばしば、新鮮な素材を匠の料理人が、、、みたいなことが書いてあったりしますが、それってアタリマエじゃね? アタリマエのことを一生懸命言われても、、、と、違和感を感じていました。加えて、腕組みとかしちゃった写真付きで。
これはたまたま店にいた時、テーブル席のお客さんが、「あっ、足の位置が違う、このテーブル!」と、やおら直し始めちゃった図です。普通はないと思います。
関係を築く、というのはこういうことだと思います。
以前と比べると情報は発信しやすくなりました。その一方、情報量は飛躍的に増え、受け取るデバイス、アプリの多様化で生活者とのコンタクトポイントが複雑になっていく中で、どのようにすれば埋もれさせずにメッセージを届けることができるのか?
考えたのですが、選択肢があまりにも多いと、人はなにを選んでよいのかわからず、結局の所、知り合いに尋ねる、という至極当たり前の結論を持ったわけです。
これを解決できそうな一つのヒントが拡散から浸透だと最近感じています。コミュニケーション・デザインですね。
これが最近のメニュー。ぼくは芋のサラダ、鶏のスモーク、ポークなんとかが好きです。
ということで、最近、ここのママに転がされっぱなしなので、たまにはママを転がしてやろうと、画策しています。
ゴッドマザー、貸し切りや御婦人会のワークショップなどでも賑わっているようです。飲食店なんだから、美味しいのは当たり前、そこへなにをプラスオンしていくことができるのか、ということが生存戦略を決定していく上で大切なことだと感じています。