お釈迦様誕生の日に自噴した温泉に浸かり、いながらにして朝陽を眺める花鳥諷詠。銚子 犬吠埼観光ホテル
犬吠の
今宵のおぼろ
待つとせん 高浜虚子
花鳥風月とは春夏秋冬、四時の遷り変りに依って起る自然界の現象、並にそれに伴う人事界の現象を諷詠するのいいである、と説明したのは高浜虚子。その虚子の俳句の理念が花鳥諷詠である。花鳥とは季題の花鳥風月であり、諷詠は調子を整えて詠うこと。
関東平野の最東端、千葉県銚子の犬吠埼は水郷筑波国定公園に含まれる景勝地であり、周囲が海に囲まれている銚子は海洋性気候により年間の平均気温は約15℃、夏場でも30℃を超えることは少なく、冬は氷点下を下回ることは稀であり、温暖な気候と風光明媚な海岸線があることから数々の文人や墨客が訪れたことで知られており、高浜虚子や国木田独歩などの歌碑、詩碑が立っている。
そして、銚子は日本でも有数の水揚げを誇る漁港を持ち、2017年の水揚げは27万5000トンと日本一である。(出典:千葉日報)その漁師たちの知恵から生まれたのが、海水を温めた湯につかり、体を芯から暖め、体調をととのえるという潮の湯温浴。
犬吠埼観光ホテルでは開業当初、この潮の湯を提供していたが、宿を訪れたお客様に温泉に入っていただきたいという創業者の強い思いから掘削を開始、周りからは「地球の裏側まで掘っても温泉なんて無理、無謀な挑戦だ。」との声も上がる中、「お客様に喜んでいただきたいという素朴な気持ちから始まったこと、温泉が出るか出ないかは天の意志だ。」と掘り続け、ついに1997年4月8日、地下1066メートルより温泉が自噴したそうです。
このおもてなしの気持ちは、見渡すかぎりの海を望む絶景のお風呂から上がっても館内のいたるところで感じることができます。
源泉を持つお宿ならではの贅沢なお湯につかり、部屋のピクチャーウインドウから景勝を眺める。いながらにして海の向こうから上がる朝陽を眺める、なんていうこともできます。
館内には8つのお風呂があり、大浴場にある4つの露天風呂からは見渡すかぎりの海の景勝。ロビーには翌日の日の出時間が案内されているので、ちょっと早起きしてお風呂に入りながら日の出を待つこともできる。
漁師町、銚子ならではの磯料理、季節ごとに工夫が凝らされる銚子らしさも四季折々で訪れる愉しみの一つ。
チェックインしてお部屋に案内をいただく前、立ち寄りでお風呂から上がったあと、ロビーにあるラウンジで眺めを楽しみながらお茶を一服。
犬吠埼観光ホテルでは日帰りコースも充実しているので立ち寄りでも絶景とお風呂、お食事を愉しめます。
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