キリスト教巡礼の地、アッシジ。
イタリアで暮らしていたときはボローニャに住んでいて、たまにはどっか行ってみっかぁ、と、アッシジへ。ボローニャからアッシジだと特急で途中まで行って、そこから普通列車に乗り換え。なんだけど、この日はなんとなく、関東甲信越小さな旅風にずぅーっと普通列車で。朝出て昼過ぎくらいに着く感じなので、おおよそ半日は列車で揺られる。いいのそれでも、移動じゃなくて旅をしたいんだから。
窓口で切符を買い、改札というものはないのできっぷに刻印をする機械へ入れる。「ジッ」と音がして日付と時刻が打刻される。これをやっていないと途中で検札が来たときに罰金を取られる場合もあるので注意。
時刻表で乗る列車を確認し、ホームで待つ、ということはイタリアではしない。イタリア人もしない。なぜかというと、記載されたホームへ列車が入ってくることは皆無、時間も当てにならない。だからみんなホームの端で待つ。で、目指す列車が来たらいそいそとホームへ向かうという感じ。
長旅なので水を買い、適当なシートに腰を落ち着ける。次の乗り換えはアンコーナ。当分先。
ということでやっと到着、アッシジの駅。泊まるホテルは丘の上の方、駅からはバスで移動するのだけど、どの停留所で降りればいいのかわからない、から、とりあえず終点まで、ということは山のてっぺんまで行っちゃうことにする。
やれやれ、やっと到着。腹減った。停留所のそばのバール(カフェ)でサンドイッチとビールをもらう。
で、店のおじさんにホテルの場所を尋ねる。地図をもらったんだけどわかりにくいのよね。ふーんと、言う感じで地図を見て「俺の足で15分くらいかな」とのことなので散歩しながらホテルまで。
ということでホテルへ到着。そろそろ夕方。晩飯まで一休み。イタリアではたいてい夜の8時くらいからレストランが開く。
町中をウロウロしつつ、どこで食べるか決める。ズッキーニのカルパッチョがやたらに美味しかった。アッシジは山の中にあるので魚や生肉は殆どない。だけど、野菜をこうやって食べるととても美味しいし、満足できる。調子に乗ってワインを二本空ける。
教会の前でちょっと休憩。それにしても石でこういうものを作るのがすごい。
夜明。薄っすらと空が明るくなり、どんどん色が変化していく。この時間、空は青くない。
ホテルで朝飯を食ってからアッシジの街を散策。
マッジョーレ要塞。廻りにはオリーブの畑が広がっている。
そしたらやおらおばちゃんが現れる。モロッコから観光に来たというおばちゃんとしばし歓談。去年、マラケシュに行ったよと話す。