すべての文書はローマに集まる。

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イタリアで、役所へなにかの申請をしたとします。たとえば、外国人がイタリアへ住もうとして初めにやることは滞在許可証(ペルメッソ)の申請なのですが、これが申請してから大体一年くらいかかります。その間、他国への出入りはダメ。ただし自国へ帰るのはOK。これが不便なんです。

せっかくヨーロッパの地の利の良いところにいるのだから、ちょっとフランスまでとか、ドイツまでビールとソーセージを、というわけにはいかない。

それでも最終的には「弁護士と行くと早いよ!」と聞き、本当にそのとおりで、同行してもらうとあっという間に滞在許可証が発行される。ただ、その頃にはしびれを切らした一年間が経過寸前だったという。。。

で、なんでこんなに時間がかかるのさ、と尋ねたら、イタリアの場合、すべての役所の申請は一旦ローマに集まるらしい。そしてローマに集まった書類がそこからまた各地へと戻されていくと。ローマというところはイタリアにとってはそういう位置づけの都市だそうです。

一説によるとローマっ子ていうのは気性が激しいらしい。そういえばプッチーニのオペラに「トスカ」という愛憎まみえる身も蓋もないストーリーがあるのですが、主人公の出生がローマという設定になっています。

初めてローマに滞在するのならテルミニ駅のそばが便利です。コンビニはないけれど、道端で深夜でも雑貨関係から簡単な食べ物、水も買えます。日本から行くとローマに着くのはたいてい深夜に近いと思うので、水だけははじめに買っておいたほうが良いと思います。

1.5リットルのペットボトルの水、スーパーだと60セント位からありますが、炉端で買うと1〜2ユーロくらい。バールと言われるコーヒーショップで買っても2ユーロくらい。ホテルには水がない(そもそも自販機というものがない)ので、たぶん喉が渇くから、空港から駅まで着いたらまず水を買うのがよいです。

で、この水ですが、買う時大抵なにかを聞かれます。これは「炭酸か普通の水か?」と訊かれているので、炭酸水がほしければ「ガッサータ、あるいはコンガス」、炭酸じゃない普通の水がほしければ「ナチュラーレ」と言うと通じます。

水道の水は飲めないことはないと思いますが、まあ、やめておいたほうが無難。それに硬水なので日本から持っていった石鹸やシャンプーは泡立ちません。

ローマを舞台にした映画、ローマの休日が有名ですが、最近だとこの映画、ローマの風景描写が素晴らしいです。もとはフェデリコ・フェリーニによる自伝的映画「8 1/2」をリメイクした「ナイン」監督はシカゴのロブ・マーシャル。ローマに行くなら、見てから行くと、もっとローマを楽しめるかもしれないです。

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