考察 披露宴のフレンチがビミョーにアレなのはなぜなのか?
そろそろ結婚式が多くなる季節ですが、そうすると披露宴にも呼ばれて、いろいろと料理を食べる機会も多くなるという。で、おなじみのアレです。伊勢海老のソースアメリケーヌとか冷製コンソメなんちゃらポワレや舌平目のムニエルなんちゃらゴンソースなど。
料理をつくっているのはプロに間違いなく、たぶん、自分で味見をして美味しいと思ったものを出していると信じたい。かてて加えて赦された予算の範囲でベストを尽くしていると思います。
では、なぜ、アレなことが多いのか!
終電間際の電車で揺られている時にふと思いました。
それは、誰が食うかわからないから、味の狙いを広くとらざるを得ないのではないか?
自分は好んでフレンチを食べに行ったりしないけれど、
それでも時々付き合いで、鴨を撃っただの、ムートンのよいのが入ったから呑もうよとかで、
料理がフレンチだったりすることがあるのだけど、たいてい美味い。
もちろんそんな集まりだから、ホテルでなく、小さなビストロを借り切っているのだけど、ちゃんとそこのシェフの味がする。
しかし、披露宴のフレンチでシェフの味がするものを自分は食べたことがないorz
自分の結婚披露宴の時、式を挙げる教会の関係から近場のホテルで披露宴をお願いしたのだけど、
事前に料理を食べに行った時はシェフの味がしていた。
けれど、披露宴当日の料理はなんともぼやけた感じがしたのを覚えている。
つまり老若男女、誰が食べるかわからないから、お客の顔が見えないところで、
嫌われたくない、という前提で作るから、なんとなく曖昧な味になっちゃうのじゃないかと思った深夜一時でした。
狙いを小さく、というのはこの映画を観ていて知ったレトリック。アメリカンスナイパー。
湾岸戦争当時のシールズに所属する凄腕スナイパーのお話です。
面白いんだけど、結末に唖然、というのが事実と作り話の違うところかもしれない。
そういや知り合いの音楽家が云うてました。
「自分がやりたい好きなことをやると売れない、やりたいと思う、その一歩か半歩手前で塩梅をすると喜ばれる」
って。