顔が見える相手とやりとりをして買い物をするのは愉しいぞ。勝浦朝市
市場の人たちというのは世界中どこへ行っても変わらないと思う。人懐っこくて、ぶっきらぼうで、威勢がよくて、大らかで、そして暖かい。
毎日を都心で生活し、ただ焼かれずに生き残る事だけを考える日々が続くと、市場の人達のあたたかみや柔らかさに触れた時、なんだか嬉しくなる。
勝浦朝市のそもそもの成り立ちは天正の時代、今から約400年前。当時の勝浦城主である植村土佐守泰忠(※)が農業と漁業の推進と振興を目的とし、収穫物の交換のための場として始めたと言われている。
通り沿いに並ぶ70を超える露天には、採れたばかりの野菜や果物、水揚げされたばかりの魚介類、自家製のつけもの、ついたばかりの餅、炊きあがった赤飯、塩辛、なまり節や干物に加え、竹細工に木工細工、わら細工などの工芸品もある。
市の中を歩いているとあちこちから声がかかるのが楽しい。
この市を訪れるのは観光客ばかりでなく、地元の人達も生活のために買い物をしていて、それがまたいい。
地元の人の台所として親しまれ、400年続いてきた勝浦朝市、能登輪島・飛騨高山と並ぶ、日本三大朝市の一つとして知られている。
勝浦の町の基礎を築いた、植村土佐守泰忠の考えは正しかったのだ。
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